体の左右どちらか一方に、ピリピリした痛みが突然現れ、それに続いて赤い斑点、水ぶくれが出てくる病気、それが帯状疱疹です。原因は幼少期にかかった水ぼうそうのウイルスで、水ぼうそうにかかった後に体内に潜んでいたウイルスが、免疫力が落ちたときに再度暴れだして痛みの症状を引き起こします。
目や耳の神経を障害して、重い後遺症を起こすこともあります。また、神経の痛みが長く残り、生活の質を落とすこともあります。新型コロナウイルスの流行に伴い、免疫システムのダメージ、コロナ禍での心理的ストレスなどから帯状疱疹の患者さんが増えていると言われています。
水ぼうそうにかかったことがある人は、すでに水ぼうそう・帯状疱疹ウイルスに対する免疫を獲得しているのですが、年齢とともに弱まってしまうため、改めてワクチン接種を行うことで帯状疱疹を予防することが薦められています。ワクチンにより帯状疱疹を完全には防げませんが、たとえ発症しても症状が軽くすむという報告があります。
現在帯状疱疹ワクチンには2種類あります。従来から使用していた1回接種の生ワクチンと、2022年1月から使用可能となった、2回接種の不活化ワクチンです。新しい不活化ワクチンは、従来の生ワクチンと比べて、予防効果が高く、効果の持続期間が長いと言われています。
<定期帯状疱疹予防接種>
※予診票は対象者に各自治体が発行(自己負担額は自治体によって異なる)
※東京23区のみ乗り入れ
【令和7年度~】
・令和8年3月31日までに65歳、 70歳、 75歳、 80歳、 90歳、 95歳になる方、 100歳以上の方が対象
・助成の権利に応じ、過去に一度でも帯状疱疹の助成を完了したことがある方は費用助成の対象外
(シングリックスの場合、 2回目のみ定期接種で実施することは可)
杉並区、中野区の場合、自己負担額は下記の通り
◆生ワクチン(ビケン) 自己負担額 ¥4,000 (1回のみ)
◆不活化ワクチン(シングリックス) 自己負担額 ¥11,000 (2回まで)
※高齢者肺炎球菌/インフルエンザと異なる、年度内であれば対象年齢の誕生日前でも接種可
<(任意)帯状疱疹予防接種> ←今年度で終了予定
※予診票は当院にあります
(昨年度の予診票も使用可能です。助成額に変更があるため、使用する場合は助成額の欄の書き直しが必須です。 )
【(新)令和7年度】
・杉並区在住の(定期)帯状疱疹予防接種対象者以外の満50歳以上の方
※定期対象者の方に任意助成を行った場合、助成金の支払い不可
◆生ワクチン(ビケン)
助成額 ¥4,000 (1回のみ)
◆不活化ワクチン(シングリックス)
助成額 ¥11,000(2回まで)